私はジェラルドになりたい

宝塚中心。ときどきお笑いも。野球も好き。

柚香・華・瀬戸's TRIANGLE FOREVER !! ―『アウグストゥス/Cool Beast!!』大千秋楽 ライビュ 感想

去る7月4日(日)、宝塚花組アウグストゥス/Cool Beast!!』の東京公演千秋楽を映画館で観賞してきました。

いやー、千秋楽の舞台は長いですね!!

千秋楽ライビュ観賞は、みっちゃん(北翔海莉)のラストデイ以来の2回目でしたが、ここまで長いものだとは忘れておりました。笑

 

前の記事でも書いたとおり、ぎりぎりで席を取ったので前方の席でした。

幸い、首はちょっと疲れた程度で痛くはならなかったのですが、帰宅して鏡を見たら顔が歪んでいました。笑

ほんとうに顔自体が歪んでいたのか、目の方が歪んでいたのか定かではありませんが、どちらにしても身体に相当な負担がかかっていたんだなあと。笑*1

でも、それだけの時間と体力(とお金。笑)を消費してでも行ってほんとうに良かったです。


まず、トップ様(柚香光)の人情味に感服しました。

彼女は超クールなお顔立ちとオーラから、第一印象は冷徹な感じだと思われがちだと思うんです。

何を隠そう私がそう思っていた張本人なので・・・。汗

彼女のインタビュー記事や文章を読んで、そうではないというのは気付いてはいたのですが、映像で見ると、想像以上に温かくて、かつ繊細で機微に通じた人でびっくりしました。

胸にある想いがとっても豊かで熱くて、それを最大限に伝えようと言葉を選びながら丁寧に語るんですよね。

おそらく、彼女はコロナ禍の災難を宝塚中でもっとも被った人物の一人だと思うのですが、それに対する向き合い方もとっても大人で。

学年的にも若くて就任してからも長くないトップなのになんでこんなに人間ができているの・・・と。

トップになるには人格まで兼ね備えていなければならないのだな、トップってやっぱ神だなと思いました。

 

そして、この日の主役、華ちゃん(華優希)。

彼女の認識もかなり変わりました。

彼女をはじめて観たのは『青い薔薇の精/シャルム!』だったのですが、『シャルム!』で、あまりの踊らなさ(踊れなさではなく踊らなさ)に仰天したのが思い出です。

正直なところ、いまどきこんな人事が・・・と思いましたし、若い新トップ(柚香)に背負わせるにはあまりにも・・・と思っていました。

はいからさんが通る』の紅緒がとっても可愛かったので大分考えが改まりましたが、全体的に釈然としない気持ちがまったくなかったといえば嘘になります。

しかしこの日の華ちゃんは、お芝居でもショーでも、そしてさよならショーでも、非常に堂々としているのがスクリーン越しにもばーんと伝わってきました。

それがあの可憐さと相俟って、とても輝いて見えました。

さよならショー以降は、トップ様の愛を一身に集めていて、トップ様を追いかけているわけではない私でさえ嫉妬してしまう程でしたが(笑)、考えてみれば、それもあの瞬間が最後だったんですね。やはり実感が沸かないものですね。

彼女は卒業後のこれからこそが本番という感じがするので、寂しさよりも、朗らかな晴れやかさが漂っていたように思います。

だんちゃん(檀れい)のように映像の道で大成するかもしれないと、こっそり期待しておきます。

 

この日のもうひとりの主役、あきらさん(瀬戸かずや)。

あきらさんは、まさに男役一筋、宝塚の瀬戸かずや!だったわけで、この日は彼女にとってあまりにも大きな1日だと思っていたのですが、感極まるというよりはずっと冷静なように見えました。

この人はほんとうに自分が退団するって分かっているのかな?と思ってしまうくらい(笑)、落ち着き払っているように私には見えたのですが、これは退団関連のインタビューで「実感がない」とか「浸り過ぎないように」とおっしゃっていたのを読んだことによる先入観からでしょうか。

やはりお心の内は神とご本人と長年応援してこられたファンのみぞ知るという感じかなと思いました。

 

そして、今日映画館に来ることになった要因である、数日前に芽生えてしまったあきらさんに対するやり場のない想い(詳しくは前の記事にて)ですが、こちらは画面越しとはいえ最後まで見届けることができたおかげで、大方は成仏させられたように思います。

残った少しは、時間が少しずつ昇華させてくれるでしょう。

しかし一方で、昇華し切るのもまた寂しく、ずーっととどめておきたいような気もします。

あきらさんへの想いは未だにじわじわと沸き続けているので、また別の記事で書ければと思っています。

 

カーテンコールでは、トップ様の愛のあるフリのおかげでたくさんの良い場面が見られました。

かなり色んな場面で微笑んだり笑ったりしたのですが、特に笑ったのが、こりのさん(美花梨乃)が、上級生である「瀬戸さん」を「瀬戸」と呼び捨てにした場面。

「このトライアングルの下で」というときに、「柚香、、華、、瀬戸の・・・!」と、勢いあまって呼び捨てにしてしまったのですね。笑

舞台に一瞬緊張が走り、その直後にあきらさんが吹き出してトップ様に身を寄せて、会場も爆笑。*2

あきらさんは隣のこりのさんをぎょっと見つめたかと思うと、トップ様と一緒に、「身内だからね」「公式の言い方ね」と頷きながらフォロー。

でもこれらは強ち冗談でなくて、こりのさんがこのトライアングルを一歩離れたところから客観的に眺める視点をお持ちだったからこその言葉だったのではないかと私には思えて、面白いと同時にぐっとくるものがありました。

この記事のタイトルはこの件から拝借しております。

こりのさんといえば、ご自身の挨拶でおっしゃていた、「当たり前だと思っていたことが、そうではなかったと気付かせてもらったコロナ禍での退団公演、悪くなかった」というニュアンスの言葉も強く印象に残っています。

 

あとは、細かいのですが、トップ様が、瀬戸かずや3箇条の2つ目を説明するときに、自分の言葉に笑っていたのが良いシーンでした。

「寝るとき意外は一緒にいるような関係なんですけれど」と口にした後に「関係?(笑)」と、自分の発した“関係”という言葉の響きに照れて笑ったシーンです。

客席もその響きについて薄っすらと思うところがあったために笑いに包まれて。笑

ちなみに、「~なんですけれど」の続きは、「それでも時々、声を聞いて男の人がいると思ってしまう」で、第2箇条は「声が低い」でした。笑

 

挨拶等での、こりのさんからるなさん(冴月瑠那)の流れも印象的でした。

挨拶でもカーテンコールでも、るなさんは、控えめで言葉数が多くなく、とても穏やか。

順番的に、ハキハキと話す雄弁なこりのさんの直後にるなさんとなるので、その緩急が実に素晴らしく。笑

心地よくて心に残る流れでした。

 

やっぱりラストデイって良いものですね。

とにもかくにも、私のいちばんの願いであった、無事に幕が下りること。

これが叶ってほんとうに良かったです。

ご卒業された方々の前途が幸福であふれることを願ってやまない・・・否が応でもそういう気持ちにさせられました。

皆様、どうかどうかお元気で。

*1:一晩経ったらすっかり戻っていましたのでご安心ください。笑

*2:配信ではあきらさんが吹き出した瞬間は映っていなくて、アングルが変わったらすでに斜め後ろを向いていました。笑